学校法人盈進学園 盈進中学高等学校

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理事長挨拶

理事長

盈進は生徒と共に一歩前をめざします

みなさまの長年にわたる「盈進」へのご信頼とご支援に謹んで感謝申し上げます。

2022年4月、「盈進」は、おりからの少子化にあってなお、中学4クラス編成を決断し、地域教育の一翼を担う私学の責任として、新たなスタートをいたしました。私たち盈進は、これまでの長い歴史の中で蓄積したすべての経験と資産を、今ここに集うすべての生徒に提供します。そして、生徒それぞれの能力と個性を尊重し、さわやかに伸び伸びと成長するにふさわしい施設設備(教育環境)を整え、決意も新たに最善の教育実現に全力をつくします。

「盈進」は、近代国家へと急ぐ明治中期の我が国が、日清戦争と日露戦争により国力が破綻し、国も地方も活力をなくした失意のただ中の1904(明治37)年に開学し、創立118周年をむかえます。創立者の藤井曹太郎先生は「経済の活性化なくして郷土福山の復興と再建の道はない」と信じて、地域の皆さまのご支援を受けながら、現在の盈進の前身である「男子商業実務学校(のち「盈進商業学校」)」を創立したのです。

盈進は、福山大空襲による校舎全焼など、時代の荒波に翻弄されながらも5度の校舎移転を経て、激動の20世紀をのりこえ、開学に定めた建学の精神「実学の体得」(社会に貢献する人材の育成)を唯一最大のよりどころとし、今や3万人におよぶ優れた人材を社会におくりとどけてまいりました。歴代の卒業生はそれぞれ、学年、クラブ、地域での強い絆に結ばれ、福山地域はもとより、全国各地で活躍されていることは、盈進の誇り得る歴史と伝統の賜物であり、あらためて同窓各位の皆さまに謹んで敬意と感謝を申し上げます。

「生徒にとっていかにあるべきか」。私はこれを最大の選択肢とし、歴代の生徒、保護者、教職員と共に、盈進同窓生の一人として学園経営を担い、あっという間に20年余が経過いたしました。ただ、私自身、今あることの最大の活力源は、何よりも生徒との出会いの中で感じる「あふれるばかりの若きエネルギー」であり、「すぐれた感性」であります。

盈進の歴史の大半は男子商業高等学校であり、そのため、卒業生の多くは福山地域実業界での活躍を主要に担ってまいりましたが、今、ここ盈進に集う中学・高校生は、まさに予測するにはあまりに困難な近未来の時代を生き抜き、その時代をリードする人材であることは間違いありません。現在の生徒たちは、すべての人の存在を尊重する優れた人間力とたくましい知力を備えています。そして、その生徒たちは毎日、明るく楽しく躍動し、互いに錬磨しており、それ故に、やがていつの日か「あらゆる分野」で活躍することを十分に期待できる可能性に満ちあふれた人材であります。

「我らが盈進」の校名の由来は「みち(盈)て、すす(進)む」であります。「天空から降る一粒の雨水は、やがてせせらぎとなり本流となって穴をふさぎ、岩をも砕き、大河となってはるか大海に至る」……目標をもって生きる人間の一生をたとえた中国の古書より命名されたものであります。

校舎から遥か北西の眼下には、有史以来絶えることなく流れ続けた私たちの故郷「ふくやま」の大地を育ててきた母なる大河「芦田の流れ」と「高屋川」が交わり、南に目を転じれば四季おりおりに穏やかで美しい瀬戸内の海が開けます。

盈進の歴史と伝統、そして盈進の誇りは、「盈進に学び盈進で育った仲間」と共に、今ここに存続しています。そして現在、生徒の生活と学習の環境において、どこよりも優れた機能と設備を備えた新生盈進がここにあります。これから迎える君たちとの新たな出会いが、君たちのかけがえのない中学・高校時代の礎となることを心から願い、これからもなお、盈進は全力をつくしてまいります。

2022年4月
盈進学園 理事長 鎌刈 拓也

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