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2026年度 入学式 校長式辞

2026年04月08日

入学式 校長式辞

本日ここに入学式が挙行できることをうれしく思うと共に千田学区町内会 連合会会長・箱田明光(はこだあきみつ)さま、千田小学校校長 清水正憲(しみずまさのり)さま、盈進学園同窓会長・小林茂之(こばやししげゆき)さま、保護者会長・宮永裕美(みやながゆみ)様をはじめ、ご臨席のみなさまに心より感謝申し上げます。

今年度より、校長に就任しました西城戸孝吉と申します。

春の雨に濡れながら、盈進坂300本の桜が、みなさんを歓迎しています。新入生のみなさん、入学おめでとうございます。保護者のみなさま、お子さまのご入学、誠におめでとうございます。数ある学校の中から私学盈進を選んでいただき、心から感謝申しあげます。すべての教職員と在校生を代表して心から歓迎いたします。またこの喜びを胸に、誠心誠意、よりよい教育活動を行うことを誓います。

わが私学盈進は、創立者藤井曹太郎先生によって1904年(明治37年)に創立され、今年で122年目を迎える、全国でも屈指の伝統の私学です。この間、わが盈進は、幾多の戦争と、激動の時代を乗り越え、いま、ここにあります。

政治、経済の世界をはじめ、法律、スポーツ、芸術の世界など、あらゆる分野で活躍する卒業生約3万人が母校盈進とみなさんを見守っています。福山、府中市の企業の約70%が盈進の卒業生、あるいは関係者が会長や取締役など最重要ポストに就いておられる。まさに、地元の経済界を支え、発展させてきたのは、わが盈進の同窓生であると言っても過言ではありません。

この122年の間、校舎も、東町の製糸工場跡からはじまり、三吉町校舎を経て、1972年(昭和47年)に、この千田町へ移転しました。以来、50数年ほどの時間がたち、高校校舎を新築、中学校校舎を改築し、読書環境やICT環境も整えました。新入生のみなさんは極めて機能性の高い校舎で学校生活を送ることができます。

本日から盈進生となる皆さんは、この歴史と伝統を深く自覚し、盈進生として常に、他者への感謝を忘れず、「共に生きる」気持ちを持ち、誇りをもって生活してください。

盈進の建学の精神は「実学の体得」。すなわち「いかなる時代であっても社会に貢献する人材となる」という意味です。それに基づく教育指針は「盈進共育」「きょういく」は「ともにそだつ」という言葉をあてています。激変の時代を生きていくために、仲間と共に、自分で考えて自分で行動する「盈進共育」が大切にしていることをこれから話します。

大切にしていることの一つ目。新生活のスタートに当たって、まず皆さんに確認したいことがあります。学校生活で最も大切なものは何か。それは「仲間」です。かけがえのない仲間がいれば、喜びも痛みも分かち合える。仲間が一緒なら学習も、クラブも、行事も必ず楽しい。こんな自分になりたい、今の自分をもっとよくしたい、とこれからの目標を考えるとき、自分の思いを伝えて共感し、応援してもらえる仲間がいたら、勇気もやる気も全く違ってきます。

みなさんもすでに経験してきていると思いますが、生きているとうまくいかないことにたくさん直面します。失敗したり、思っていたような結果が出なかったりして、情けなく、自分はだめだとあきらめの気持ちになることも多くあります。そんなときに励ましの言葉をかけてくれる仲間がいれば、もう一度挑戦する勇気をもらえます。何度でも何度でも挑戦を繰り返して、なんとか小さな成功を得て、達成感・充実感を味わう。そんな体験を重ねてください。どんな小さな成功でも得ることができたら、それはとても大きな前進です。小さな成功体験を繰り返すうちに、どんな環境にあっても自分で課題をみつけて、それを乗り越える力を身につける力がついてきます。より高い目標への挑戦へと必ずつながっていきます。

だからこれから出合う仲間を、とことん、大切にしてください。心から信頼できる仲間をつくってください。毎日明るく笑顔であいさつを交わし、相手を敬い、支えあう「生涯の友」をつくってください。盈進には、「eスマイル宣言」という、どこの学校にもない、生徒自らがつくった、ひとりひとりが尊重され、仲間を大切にするためのルールがあります。それに従って日々、生活してください。

大切にしていることの2つ目。それは、自分はどんな人になるか、どんな職業に就き、どのように社会に貢献するかを、常に自分に問うて、とことん考え悩んでほしいということです。将来のことを仲間と大いに語りあってください。語ってはまた悩む。その「何度も問うて、何度も悩む」ことを繰り返す時間が自分を鍛えてくれます。そして、夢を大きくし、目標を高くしてくれます。進路目標は、配布される『輝く先輩』の冊子を参考にしてください。どんな目標を設定するかは、仲間と共に悩み、自分で考えて、自分で決める。そのとき実現できそうだなと思えるものだけを安易に選ぶのではもったいないです。高い目標を立て、決して妥協せず、日々努力してほしいと思います。

大切にしていることの3つ目。盈進は、教育の大きな柱として「日々の授業を大切にして学力の向上を図る」ことに加えて、「クラブ」にできるだけ所属することを奨励しています。クラブ活動は、キャプテンや部長を中心とした生徒主体の組織です。中高一貫の学校であるからこそつくることのできる先輩・後輩の関係性の中で、責任感、忍耐力、協調性、共感力、思考力等々、社会に貢献するための大切な力を育む場所です。

クラブ活動において、結果を出すことは大切です。試合で勝利する、個々の技量を高めた結果、賞をもらえることなどは、自己実現の結果であり、大きなはげみとなります。みんなから賞賛されることです。でも最大の目的は、人間性を鍛えることを忘れてはならないと思います。大好きなクラブ活動を通して、仲間と友情を育み、部員相互の信頼や絆を結ぶこと。それを育む過程の充実が、高い成果に結びついているということを忘れないようにしましょう。入学後に、クラブ活動の見学・体験時間が設定されます。この機会を利用して、入部を検討してほしいと思います。

最後に「読書」について。社会は急激に変化しています。イランやウクライナの戦争は終息の見通しが立たず、世界の経済は不安定な状況が続いています。これから先に何が起こるかは予測不能です。そんな不安定な時代であるからこそ、新聞を読み、本を読んでください。読書は「自分で考え、自分で行動する」ための多様で豊かな価値観を育んでくれます。中学高校時代に手にした本が、人生の指針となる、または進路選択に大きな影響を与えることもあります。盈進図書館には、6000冊の本があります。本は必ず、私たちに「どう生きるか」「いかに生きるか」のヒントを授けてくれます。

中学生は、盈進独自の、盈進にしかない「読書科」でどんどん、本を好きになって下さい。本や新聞を読む人は必ず、高い進路目標を自ら獲得します。

高校生のみなさん、いま、大学はすべての学習の土台としての「読解力」と「論理的思考力」を求めています。それらの力を身につけるためには、日頃からの読書体験が不可欠です。自分の興味関心のある分野に関する本を積極的に読むことに挑戦してください。

本や新聞は、それらから、何らかの「答え」があるわけではありません。本や新聞は、私たちが日々、充実した毎日を生きるために「自ら考えるヒント」を授けてくれるのです。

この盈進で、授業、学級活動、クラブ、行事、委員会活動で、心身を鍛え、本を読み、仲間と共に、自ら心と教養を豊かにしてほしいと願います。

さあ今日から社会に貢献するために学習の始まりです。そのために、高い志をもち、高い目標に向かって、とことん仲間を大切にし、常に仲間と共に、自分で考え、自分で行動し、自分を鍛えてください。君たちは、私たちの未来であり希望です。122年の伝統校・私学盈進は、そんな君たちの誰もがかねそなえている、かけがえのない能力と可能性が存分に発揮されるよう、全力で応援することを約束して、式辞とします。

2026年4月4日 盈進中学高等学校  校長  西城戸孝吉

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