2015年12月22日
「第55回 国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト」(主催:外務省 他)で、3年A組高橋悠太(たかはしゆうた)君の作文が特賞「日本ユネスコ協会連盟会長賞」(全国3位)に選ばれました。
副賞として2016年春、外務省の「奥・井ノ上記念青少年国連視察団」の一員として、外務省や米ニューヨークの国連本部を訪れ、外務省職員や国連関係者と懇談し研修を受けます。受賞は、昨年の高橋和さん(現高校1年)の「外務大臣賞」(全国1位)に続いて2年連続です。広島県としても「快挙」だということです。
高橋君の作文のテーマ(指定)は、「核兵器のない世界」にするために国連の中で日本がすべきこと」。タイトルは、「国連内に『被爆証言コーナー』の設置を~」。
高橋君は中1から、本校や広島女学院高校、沖縄尚学高校が共同で主催する「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」に参加。「もう誰にも自分と同じ思いをさせてはならない」という被爆者の憎しみと敵対を超えた素朴で崇高な平和への願いが込められた被爆証言がいつでも誰でも聴くことができるよう、「国連内に『被爆証言コーナー』の設置を」と提案しました。そして、それは、「国連ユネスコの平和精神に合致し、そのための教育に寄与するはずだ」と訴えました。
12月1日(火)、県庁知事室にて伝達式が行われ、湯崎英彦知事から直接、賞状と記念盾が手渡されました。その後の懇談では、湯崎知事から「国連で何を学びたいですか」と質問され、高橋君は「紛争やテロや貧困など、国際問題は山積しているが、日本が果たすべき役割があるはず。国連研修でそれ考え学びたい」と答えていました。
また、高橋君はこの日、20年前の阪神淡路大震災で逝った加藤貴光さん(広島市出身)の遺影を手に知事室へ。「国連職員になる」と決意し、神戸大学法学部で学んでいた貴光さんを湯崎知事に紹介。「僕は、貴光さんに国連本部へ連れて行っていただくのだと思っています」と語っていました。
なお、今回、本学園理事で本校OBの松岡宏道県議会議員がご多用のところ同席してくださいました。心からお礼を申し上げます。